土用丑の日ほうろく灸祈祷会 お盆お施餓鬼法要奉修
土用丑の日ほうろく灸祈祷会 お盆お施餓鬼法要奉修
願わくは、この功徳を、あまねく、あらゆる衆生に及ぼし、
我らと衆生と、皆ともに仏道を成就しよう
悪の中の大悪は、我が身にその苦をうくるのみならず、子と孫と末え七代までも、かかり候いけるなり。善の中の大善も、またまたかくのごとし。目連尊者が法華経を信じまいらせし大善は、我が身仏になるのみならず、父母仏になり給う。上七代下七代、上無量生下無量生の父母等存外に仏となり給う。
目連尊者が法華経を信じまいらせし大善は 我が身仏になるのみならず 父母仏になり給う、上七代、下七代・上無量生下無量生の父母達存外に仏となり給う、乃至子息・夫妻・所従・檀那・無量の衆生・三悪道をはなるるのみならず皆初住・妙覚の仏となりぬ、故に法華経の第三に云く「願くは此の功徳を以て普く一切に及ぼし我等と衆生と皆共に仏道を成ぜん」云々 盂蘭盆御書

蓮の華が供えられた御宝前
真夏の太陽が照りつける中、7月29日「土用丑の日」を迎えた山鹿温泉常明山「圓頓寺」では、午前10時から、「ほうろく灸祈祷会」が始まり、灸をたいたほうろくの皿を頭や身体の痛むところに当てて、諸病除け、頭痛封じの祈り、諸病を封じる秘法を受けていました。

ホウロク灸を受けるご信者
また、お寺から檀信徒の各家へ盂蘭盆の棚経行事が無事終り、午前11時より、「お盆施餓鬼塔婆供養法要」が奉修された。
お釈迦さまの弟子の目蓮尊者が小乗の教えを捨てて法華経を信じた功徳によって、自身が成仏し、同時に餓鬼道に落ちて苦しむ母を供養し成仏できたことから始まる行事で、圓頓寺本堂では、多数の檀信徒と共に、法華経の心である「願わくは、この功徳を、あまねく、あらゆる衆生に及ぼし、我らと衆生と、皆ともに仏道を成就しよう」と「いのちに合掌」を掲げるなかで営まれました。

聴聞する聖徒の皆さん
また、1日伝導聞法のつどいで、本励寺副住職山口勝義特派講師が「身延山の菩提梯」のお話で、佐渡の国の仁蔵信士が、母親を背中に負いながら身延山へ参拝され孝養を尽された。その後、子や孫が仁蔵の意志を引き継ぎ「父母の菩提弔う」丹誠によって築造されたと伝えられ、この287段の石段を、上りきれば涅槃に達すると云われている。まさに、菩提を弔う供養心によって、苦難を乗り越えて築造され、大いなる積功累徳の追善の功徳の表れが、平成の今日まで伝えられています。と「追善菩提」の実践のこころを心と受けとめて、参詣の皆さんは、信行を深めていました。



卒塔婆供養を書いています お盆提灯が迎えています お盆法要の御宝前



1日伝導講師の山口師 ホウロク灸祈祷の様子 お盆法要で供膳する代表
また、本日の「お盆法要」で、宗祖のお教示の如く、「お施餓鬼追善供養」功徳によって、各精霊さまが、「三悪道から離れただけでなく、皆、初住の不退転の位に登り、また、妙覚の仏となる」と神秘を招くお題目の道についての講話があり、知恩報恩の感謝の気持ちを忘れずに、日々の生活することが大切。と述べられ信心を深める好機の聞法のつどいでした。



散華する式衆 孫と一緒にお参り 施餓鬼法要の様子
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(トップぺ-ジの行事報告で記載できない模様を紹介しました。)
詳しくは「圓頓寺の風」をご覧下さい。
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