常明山の宗祖報恩初命日忌「初講法要会」の模様
732年の日蓮大聖人報恩初命日忌「初講法要会」 2013.01.13
「十字(むしもち)一百枚・かし(菓子)ひとこ(一籠)給び了んぬ。正月の一日は日のはじめ、月の始め、としのはじめ、春の始め。此をもてなす人は月の西より東をさしてみつがごとく。日の東より西へわたりてあきらかなるがごとく。とく(徳)もまさり人にもあいせられ候なり」 (重須殿女房御返事)

初講法要の式衆

お題目奉納の聖徒

7回忌報恩焼香の聖徒
平成25年は「巳年」で、飛躍する年になるよう歳徳神さまへ願いこめて、2013年癸巳歳正月13日、日蓮宗の開祖日蓮大聖人さまの初御命日忌の732回ご報恩「初講法要」ならびに、當山第32世「日淳上人第7回忌法会」が6名の式衆で、満堂の檀信徒の参詣者を得て営まれました。

7回忌報恩塔婆を奉安するご法宝前

聞法集いのようす

初講報恩写経の役員
日蓮大聖人さまは、新年について、重須殿女房殿へ宛てられた御書では、正月の初めに大聖人様に御供養申し上げた重須殿女房の信心をめでられ、「日のはじめ、月の始め、としのはじめ、春の始め」など、一年の一切の初めである正月を大切に迎える人は、その志によって自身の福徳を豊かにすると共に、人からも愛され慕われていくことを述べられ、また、新しい年を迎えたものの若くして亡くなった子供が還ることはなく、人生の無常さをのべられた後に、法華経の信仰を磨いて行かれるならば、必ず霊山(りょうぜん)浄土で子供と相まみえることができると仰せられています。生きているときはもちろんのこと、亡くなった後にもなお深い愛情を抱いている母親の心中を思われて、諄々と示されるお言葉に仏の道における温かい情愛がしのばれます。



受付をすませる 焼香する導師 報恩回向する住職



一心に唱題する聖徒 宗祖へ本膳供養 本膳供養を頂く
ご入滅732年目のご報恩の正月は「心機一転」の時で、真新し善心を求めて三毒(貪瞋癡の醜い心)の執着の心を捨去りたいもの、人は、陰陽の善根功徳をなせば必ずさかえ、陰徳あれば陽報ありと、「現世安穏・後生善処」の南無妙法蓮華経の道を示し、新春を迎え慶賀申し上げる次第です。
法要に先立ち、「聞法のつどい」は、妙蓮寺の堀尾大悟師の講演があり、式では、日蓮大聖人さまにお膳を供える「献膳の儀」や「写経の儀」など聖徒の代表によってつとめられた。
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